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扁桃腺の摘出手術をしました -part 3-

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こんにちは!B4の瀧本春樹です。

今回は扁桃腺手術のpart3ということで、③入院生活後半〜退院を書いていきます。具体的には、9日間入院したうちの5日目〜9日目です。

5日目

4日目までは全ての食事が流動食でしたが、この日から半粥になりました。入院して初めて知ったのですが、お粥はどの程度薄めるかで名前に違いがあるみたいです。いわゆるお粥は全粥と呼ばれ、体積比で米と水の比率が1対5になるものを言うそう。半粥はそれを半分に薄めたものなので、健常時に食べたらだいぶ薄そうですね笑笑。しかし、この時は固体を食べるのが実に4日ぶりだったので、お米のおいしさに感動しました笑笑。体調については、痰が絡むのがまだ気になります。また、朝起きてすぐはやっぱり痛いですね。この日の夜、寝る前に歯磨きしてたらかさぶたが剥がれて出血しました。痛くもなく突然血が出てきたので焦りましたが、幸いすぐ塞がり何事もなかったです。

6日目〜8日目

この期間は痛みは朝と食べる時だけになり、点滴も外れたので日中は普段通りに過ごせるようになってきました。ですが、うがいをするとかさぶたが剥がれて出血してしまうため、歯磨きなどはかなり気を遣いながらやっていました。それでもある程度は出血してしまい、血止めの薬を追加で処方していただきました。かさぶたが剥がれるほど治りは遅くなるため、剥がれるたびに冷や冷やしていましたね。最悪傷口が開くとまた手術室なんてこともあるみたいです。

9日目、退院後

9日目は起きて荷造りして退院するだけでした。病院の方々には本当にお世話になりました。特に夜中に出血したり痛んだ時に、夜勤の看護師さんがすぐに来てくれるのは本当にありがたかったです。

さて、ここからはお金の話になります。今回の手術代ですが、約22万円でした。私立の大学病院ってこともあり、流石に安くないですね。個室ではないものの、追加料金(1日7000円)のかかる部屋で入院してたのも高めになった理由だと思います。しかし、ここから保険でいくらか戻ってきます。特に早稲田では学生健康増進互助会ってのがあって、領収書があれば年度当たり6万円まで大学が出してくれます。いいシステムですが、実は学費で誰でも年1500円(?うろ覚え)ずつ徴収されているので、今まで知らなかった人は積極的に使っていきましょう。歯医者とかでも払ってくれた、という話をどこかでききました。しかし、この積み立て制度が成り立っているということは、学生の大半が知らないか、学生全員が年中健康のどちらかですね。私は今年は不健康だったので来年はお世話にならないようにしたいです笑笑。

また、高額医療費で自己負担額を抑えようと考えている方は入院する時期も気をつけましょう。高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分があとで払い戻される制度です(全国健康保険協会より抜粋)。自己負担限度額は患者(学生の場合は保護者の)所得によって変動します。ここで気をつけるべきなのが、 「同一月(1日から月末まで)」という部分です。分かりやすくするために今回の私の入院を例に説明します。私は入院期間が8/26〜9/3だったため、領収書は8月分と9月分で分かれました。請求額は大まかに8月が17万円で9月が5万円になっているのですが、ここで自己負担限度額が10万円だったとしましょう。すると、8月は請求額が10万円を超えているため自己負担限度額の10万円となりますが、9月は10万円を超えていないため払い戻しはなく、請求額は5万円になります。よって、月またぎでは合計15万円を負担することになります。しかし、同一月に入院していた場合には請求額は22万円となり、10万円を超えているため請求額は自己負担限度額の10万円です。この例を見ると、月またぎと同一月で支払いに5万円の差が生じることがわかります。このように月またぎで入院すると結果的に損をしてしまう、ということが起こりかねないので長期の入院を考えている人は入院時期を同一月内に収めるよう気をつけた方がよいかと思います。

余談

ところで、今回の手術代の何が高かったんだろう、と気になって領収書の診療点数を見ていたところ、レミフェンタニルというものにとても高い点数がついていました。これは全身麻酔の導入用に使われるようです。モルヒネと同じ受容体のアゴニストとして作用するみたいなので、つまりは強力な痛み止めの一種ですね。構造式は下に載せますが、思ったより普通な構造。どの部分が受容体に対して作用しているのかさっぱり分からないですね笑笑。同様の薬用効果を示すアルフェンタニルの構造と比べると、アニリド部位やピペリジン環が共通して見られますね。

以上、長くなりましたが扁桃腺手術の話はこれで終わりです。少しでも手術に悩んでいる方の参考になったのであれば幸いです。

それでは!

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コメント

    • 2023年 4 27日

    こんにちは。手術お疲れさまでした(もう、退院後、ずいぶん経ちますけれど)。

    扁桃腺切除というのは、「口蓋扁桃(左右)切除」でしょうか。あるいは、「咽頭扁桃の切除」でしょうか。
    扁桃腺は他にもありますが、切除というと、口蓋扁桃か咽頭扁桃、あるいはその両方のようです。

    ほかの方のブログを見ると、再手術とか再入院とかあります。
    ブログ主さんはさすがにお若いからなのかなぁと思いました。
    ほかの方のブログを読んでみると、「セキをして、カサブタが取れて出血し、再手術や再入院」というような印象です。
    よって、年齢が若いと、セキをしそうになっても、ぐっと堪えてセキをしない、そういうことができるのかもしれないと思いました。

    私は、睡眠時無呼吸の懸念から、扁桃切除を考えております。

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