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死にゆく街「チヴィタディバニョレージョ」へ行ってみた

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皆さんこんにちはM2の大木風豪です。

先月、僕と同期の福原君と一緒にイタリア旅行に行ってきました。今回はその初日に死にゆく街「チヴィタディバニョレージョ」へ行ったのですが、街への行き方などがコロナ前の情報しか見つけられなかったので、最新の情報をお伝えできればと思います。

チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョとは1

チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョは天空の城ラピュタのモデルとも言われる街で、日本人観光客に人気のイタリアの観光地。2000年以上の歴史があり、エルトリア人により建設された町です。しかし、石灰岩質の土地であり、何世紀も過ぎる中で風化や地震などによる建築物や台地崩落が後を絶たず、いずれ「死に行く街(La città che muore)」と呼ばれています。森の中に一点聳え立つ美しい空中都市としての一面とは裏腹に、いずれ現在の街も崩壊して無くなってしまう悲しき宿命を背負った街でもあります。

場所はローマ–フィレンツェ間のややローマよりの都市オルヴィエート(Orvieto)近郊、チヴィタにあります。いわゆる田舎町の立地のため、交通の便が悪く自力で行くのは結構大変です。ツアーをつければ移動は楽であるものの、円安で航空機代がかさむ今さらに高いツアー代金を支払うのは結構しんどいですよね(Get Your Guideで予約するとヴィラ ランテ庭園へのツアーもセットで15881円/人します)。自力で行けばバス代は往復2.6€ですみます。

今回僕と福原くんはツアーは組まず自力でローマから日帰りでチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョを目指しました。その経験をもとにローマ・テルミニ駅出発でオルヴィエート観光を含めた理想の1日観光モデルプランを提案したいと思います。是非イタリア旅行でチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョへの観光を考えている方がいれば参考にして頂けたらと思います。

前提として自力でチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョへ行くにはバスのみが唯一の交通手段となることを覚悟しなければなりません。

Orvieto駅前ないしはOrvieto駅からフニコラーレ(ケーブルカー)で登りたどり着く、オルヴィエート・カーエン広場からContral社のバスに乗ることになります。停留所には複数の路線バスが到着するため注意が必要です。不安ならバス運転手にPosso andare a Civita di Bagnoregio?などと聞くのも手です。

バスの切符はOrvieto駅に隣接したバールのタバッキ(タバコ屋)で購入可能で片道1.3 €です。このとき往復分のチケットを購入しておくことを勧めます。

次に時刻表ですが、他の方のブログなどには時刻表が駅に張り出してあるとの記述を見かけたりしますが、現在では駅には張り出してないと思います。探しても見当たらずタバッキの従業員に聞いてもインターネットでContral社のホームページ(本リンクに飛び、Orari BusCotral(時刻表)をクリック、その後Partenza(行き先)とArrivo(到着先)を記入)から探してみればと言われるだけでした(残念)。

代わりに私が調べた結果ですが

特に注意しなければならないのは行きに関しては平日の場合、朝は8:30を過ぎると13:05まで次のバスは来ません土曜日も同様に9:00を乗り過ごすと12:50まで待機になります日曜はそもそも運行しません

帰りは平日は17:30が最終土曜日は17:25が最終です。平日は16:05のバスがあるように思えますが実際待っていても来ませんでした。

 

モデルプラン①: ローマ・テルミニ駅出発、チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョ→オルヴィエート観光

  1. ローマテルミ二駅を出発とすると、イタリアの高速鉄道Trenitalia(本リンクで時刻の検索と切符の購入ができます)を使って06:06の始発か07:02発の便に乗車(これ以降の電車ではオルヴィエートまで1時間17分かかるので8:30のバスに間に合わずお昼まで暇になってしまいます)

2. オルヴィエートに到着したら急いで駅直結のバールのタバッキでContral社のバスチケットを往復分購入

3. 8:30までのバスに乗車しBagnoregioで下車(車内アナウンスは流れないため、自分でGoogle mapで位置を確認するか、あらかじめBagnoregioで下車することを運転手に伝えておくと良いです)

4. Bagnoregioの停留所からひたすら一直線に歩く(約30分)

5. Civita di Bagnoregioに到着、観光、昼食(Ristorante, Il Pozzo dei Desideriにて)

 

6. 14:40発のバスに乗り終点オルヴィエート・カーエン広場にて下車、オルヴィエート観光、夕食

7. 帰宅(21:30の電車に乗れば23:00にローマ・テルミ二駅に帰ってこれます、僕らはローマで夕食食べました)

 

モデルプラン②: ローマ・テルミニ駅出発、オルヴィエート観光→チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョ

1. ローマテルミ二駅を出発とすると、イタリアの高速鉄道Trenitaliaを使って06:06の始発か07:02発の電車に乗車

2. オルヴィエートに到着したら駅接続のバールのタバッキでContral社のバスチケットを往復分で購入

3. フニコラーレのケーブルカーで移動、オルヴィエート観光(昼は午後一のバスに合わせるとどのお店も休み時間でやっていないのでチヴィタで食べることをおすすめします)

4. 午後一番のバスに乗車しBagnoregioで下車(車内アナウンスは流れないため、自分でGoogle mapで位置を確認するか、あらかじめBagnoregioで下車することを運転手さんに伝えておくと良いです)

5. Bagnoregioの停留所からひたすら一直線に歩く(約30分)

6. Civita di Bagnoregioに到着、観光、昼食

7. 17:30発車の最終バスに乗り、終点オルヴィエート・カーエン広場にて下車、夕食

8. 帰宅(21:30の電車に乗れば23:00にローマ・テルミ二駅に帰ってこれます)

 

長くなりましたが、これらのモデルプランならオルヴィエートやチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョを一日で満喫できると思います。どちらも小さい街ではありますが、景色だけではなくオルヴィエートの大聖堂やチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョのサン・ドナート教会など目を見張るほど美しい建築物や美術作品に出会えます。都会の喧騒を離れ、イタリアの郊外に行ってみるのもいいかもしれません。最後は道中で出会った美しい景色やプチ情報をお楽しみください。

今回はここまでです。ご閲覧ありがとうございました。

今度はローマやフィレンツェ、ヴェネツィアの何かについて書いてみたいと思います。

追記

野良猫のことを自由猫(gatto libero)というと言いましたが、全然イタリアでは浸透していないっぽく、違和感しか感じないそうです。ノラネコ、ガットランダジョ(gatto randagio)のほうがしっくりくるとローマ出身のイタリア人に教えてもらいました。

参考

  1. Civita di Bagnoregio, Civita di Bagnoregio – “La città che Muore”, https://civitadibagnoregio.cloud/ (2023/10/30 閲覧)
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満足した豚であるより、不満足な人間でありたい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスでありたい。

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