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Mnovaを導入!NMR解析

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いろいろあってMnovaを研究室に導入しました。
これまでお世話になったJEOLのDELTAとのお別れです。

Mnovaとは

スペインのMestrelab社によって開発されたMestre Novaというソフトウェア、通称Mnovaです。
主にNMR解析ソフトとして使われ、世界中でスタンダードソフトウェアの一つとなっています。
有料です。現在は日本国内ではリアクト社が総代理店となっています (こちら)

なんで変えたの?

Macが Mac OS Mojaveから64bitへ完全移行したのに伴い、32bit版のソフトウェアしかないDeltaが使えなくなりました。
PC買い替えた人や新入生がことごとく使えず、研究効率が劇的に低下したため、導入に踏み切りました。

何がいいの?

まだ導入して数日なので、初心者に毛が生えた程度ではありますが、カスタマイズ性が高いことがいいなと思っています。
下の3つの解析画面を見てください。左から勝手にJEOL Delta仕様、Alice仕様、Mnovaデフォルト仕様と呼ばせてもらいますが、このようなカスタマイズが可能です。研究室ごとに一つに統一するといいと思います。

パワポみたいにファイルを閲覧できる

一つの実験で一つのNMRファイルを作れます。添付画像のように粗生成物のNMR、次に単離した化合物のNMRといったように、次々とファイルを連結できるので、データの検索がかなり楽だと思います。
例えば多段階合成であればまとめて1ファイルにすればすべて一つのファイルで事足りますし、スペクトルの比較も楽なのではないかと思います。これはDELTAではできないので、優位性が高く感じました。お気に入りの機能の一つです。

左側が各ファイル。出発原料、crude, 単離生成物など全部一つのファイルにまとめられる。効率的

ショートカットキーを駆使せよ

UIはかなり充実しているMnovaですが、逆に充実しすぎてどれをクリックするかパニックになります。
たぶんまだ使用して数日の段階であり、慣れていないからだとは思いますが。
ただ、ショートカットキーがしっかり割り当てられていましたので、これを駆使するとめちゃくちゃ早い解析が可能でしたので紹介します。

Z: Zoom
shift+Z: Zoom Out
F: 拡大(X軸方向)をもとに戻す
H: 高さ自動調整 (Height)
L: リファレンスセット
I: 積分 (Integral)
M: 範囲指定
K: ピークピック範囲指定
E: 拡大図の付与

あくまでも一例です。Chem-Stationにも同様の紹介ページがあります。僕は上のショートカットキーを使って手早く解析している(つもり)です。

正直安いとは言えないですが、有料とだけあって満足できています。スペクトル上に画像ファイルも添付できるので、構造式のスクショなどを貼ればファイルが迷子になる恐れも少なそうです。chemdrawの構造式をそのまま貼ることもできますが、mnova仕様の(かっこ悪い)構造式となるのでおすすめできません。

これからよろしく、mnova。どんどん使っていきます。いままでありがとう、Delta。

追記
JEOL JASONなるものがでる(出た?)らしいですね (2021/06/17現在)。よくわかりませんが、有料な気配がします。時既に遅し。

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趣味はラーメン、漫画、マラソン、自転車、野球、バレーボール。ものづくりの街、豊田市出身。車ではなく分子レベルでのものづくりを極め、非常識だが理想的な方法論で未踏分子を世に出すことを目指す。60歳になっても子供のように、化学でできるあんな未来こんな未来を語り、学生とともに実現に向けて一歩を踏み出せる研究者でいたいと考えている。

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