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めかぶは↑→→ or →↑→ ?

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こんにちはB4の平尾です。くだらないと思われるかもしれませんが、今回は「めかぶ」のイントネーションをテーマにブログを書きたいと思います。

激暑が続く中、少しでも読んでいただいた方の気分転換になれれば幸いです。

念のため、めかぶの紹介から始めます。

めかぶは「ワカメの根本部分」に相当し、後述する高い栄養素だけでなく、歯応えのある食感が魅力的な食材です。生のめかぶは茶色をしていますが、茹でると鮮やかな緑色に変化します。売り場でよく見るめかぶは、湯どうしされ、千切りにされたものです。

ここで、なぜ今回唐突にめかぶの話題になったのかについてお話ししたいと思います。

先日、私がお昼ご飯にめかぶを食べていたら、めかぶのイントネーションについて軽く論争になったからです。めかぶの発音は、「め↑・か→・ぶ→」なのか「め・か↑・ぶ」なのか。少数派として、「め→・か→・ぶ→」という意見もありました。論争のきっかけを生んだ者として責任感を感じ、めかぶの存在を頭の片隅に設けながら研究を続けてきました。そして、夏休みに入り時間に余裕ができたので、遂に調べることにしたのです。その結果がこれです。

Jタウンネット,”「めかぶ」と「もずく」、どのアクセントで言っている?【都道府県別調査】”(2018/06/23投稿)より

当研究室では、「め↑・か→・ぶ→」か「め→・か↑・ぶ→」という二派での争いが繰り広げられていましたが、意外にも「め→・か→・ぶ→」と発音する人が多いようです!ちなみに、私は画像からもわかるように、「め↑・か→・ぶ→」派です。ただし、これは東京に住む人を対象としたアンケート結果なので、地域ごとに割合は異なるかもしれません。調べていると、面白い意見がありました。あるご家庭では、めかぶの仲間であるもずくを「もずくん」と呼ぶので、イントネーションは自動的に「も」にアクセントがつくという内容です。ありました。平和的解決策。私もこれからはめかぶを「かぶん」と呼ぶことにします!

 

さて、今度はめかぶが如何に健康に良いかについてお話ししたいと思います。かぶんにはNa, K, Caなどのミネラルの他、アルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維が多く含まれ、これらがヌメリの原因となっています。アルギン酸は、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える効果、腸内環境を整え排便を促すデトックス効果が期待できます[1]。フコイダンは、発毛の新陳代謝を高め毛髪の健康を維持する効果[1]、免疫機能を高めアレルギーやウイルスの増殖を抑制する効果が期待できます[2]。このように栄養満点であるだけでなく、コンビニやスーパーで気軽に入手できるかぶんをこれからも沢山食べて健康維持に努めたいと思います!皆さんも、お気に入りのネバネバ食品を見つけてみては如何でしょうか?

[1]山内鮮魚店, “めかぶの栄養成分と効能って?”, https://www.yamauchi-f.com/faq/mekabu/3006.html

[2]理研ビタミン株式会社, “免疫力を高めるネバネバ成分 メカブフコイダンとは?”, https://www.rikenvitamin.jp/healthcare/fucoidan/

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コメント

    • 非対称ジアリールシラン
    • 2020年 8 14日

    こちらで公開されているPDFに掲載されているアナウンサー対象の「第2回調査」では平板アクセントが優勢ですね。
    https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20170301_7.html
    余計な事ですが、アクセントとイントネーションは意味が異なります。
    https://www.akamonkai.ac.jp/yousei/blog/20150515_28.html

    • まりな
    • 2020年 8 14日

    イントネーションとアクセントの違いについては知識不足でした。勉強になりました。ご指摘、ありがとうございます。
    我々化学者の研究は変化の「生産」がメインですが、言語研究は変化の「消費」がメインゆえ、掲載して頂いた記事の内容は新鮮でした。今後も色んなことに興味をもって研究生活を送っていきたいと思います。

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