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一色の留学中の論文が出ました。

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2020年の1–3月でPurdue大学のMingji Dai研究室に留学していたときの論文が出ました。
初Angewandteです。

Catalysis-Enabled Concise and Stereoselective Total Synthesis of the Tricyclic Prostaglandin D2 Metabolite Methyl Ester

Angew. Chem. Int. Ed. 2021, Just accepted.  DOI: 10.1002/anie.202115633

なんと、このテーマの前任者は無しで自分で逆合成と原料の値段の調査から始めました。結局自分の逆合成は無しになりましたが
短期留学にも関わらずテーマを0から始められたのはとても嬉しかったです。
0.10 mmolスケールで条件検討をしていたら大きすぎるよと教えてもらったり、巨大カラムを一時間以上流していたり反応開発をしていたら経験しないようなことばかりで勉強になりました。
自分がメインで検討していたところは論文中では×になってしまっているのですがそれもまた良い経験です。
錯体合成をしたり光反応をしてみたり色々やりました。
Mingjiとスズのゴミが全然抜けないねと話しながら先に進めていた時、実は化合物上にスズが入ってしまっていたみたいなことも懐かしいです。
作ってくれたHunter君は一緒にご飯を食べてくれたり研究室の色々を教えてくれたナイスガイなので一緒に論文が出せてよかったです。一色英語が一番通じなかったのもHunter君でした。

一番苦労したのはPurdue大学の機器管理の厳しさです。
1月は大学の規則で一人でNMRが取れず隣の席の子に取ってもらっていました。自分のタイミングでNMRを取れないのはなかなかストレスが大きいです。原料合成では良くないのはわかっていながらTLCだけ見て先に進めて、NMR用に少し残しておいたサンプルで後からできていることを確認みたいなこともしていました。
ラストスパートの3月はコロナの人数制限でNMR室に入室制限がかかっていてNMRにはあまり良い思い出がありません。
Massは結局講習会が開かれず一度も使えずに終わりました。

コロナで早期帰国になってしまった時は残念でしたがその後の大流行を考えると行けただけでもラッキーでした。
送別会は遊びに来てくれたときに開いてあげるよと言われているので、またいつの日か遊びに行きたいです。
教授になって講演旅行で行くのがカッコいいですね

いつの間にかGrubbsの名前が入っていたのはびっくりです。

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一色遼大

卒業生。英語が得意。ずっと近場で一人暮らしをしている。

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