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Hang Shi先生講演会

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11/28(火)、中国のWestlake University (西湖大学)のHang Shi准教授 (石航 准教授)を本学に招聘して講演会を開催しました。
今回、京都で開催されたIKCOC15で来日されており、大阪大学鳶巣先生から潤さんにご紹介いただき、今回の貴重な機会を得ました。

本学に来学頂く前にIKCOC15で僕は少し挨拶させていただいていました。
今回はIKCOCに始まり、その後大阪大学、京都大学、理研、そして日本訪問の最後として本学に足を運んでいただきました。
日曜日に潤さんがHangをピックアップし、その後お二人で新宿で日本を堪能し、3次会まで楽しんだそうです。

講演会当日の朝は、僕が彼をホテルにピックアップに行きました。どうやら理研での接待が手厚かったようで、少しお疲れモード(?)で、ホテルでの集合時間をやや過ぎましたが、大学にはon timeで到着。
そこから通常通り教員とdiscussionしていただきました。僕自身はunpublished resultを話しましたが、それに関して面白い提案をいただきました。すぐ学生に共有し、後々試してみようとなりました。いろんなヒトと話をすることの醍醐味ですね(discussionの時間を超過してしまいすみません)。
その後、スタッフ総出でもはやお決まりのリーガロイヤルホテル東京のダイニングフェリオでビュッフェを堪能しつつ、日本と中国の私立大学の違いの話やら、PhD取得者の中国での給料の話(びびった)、ポスドクを雇うのにいくらかかるかなど(もっとびびった)、生々しい話まで皆で楽しみました。
昼食後、リーガロイヤルホテル東京から早稲田大学ご自慢の大隈庭園を満喫しつつ研究室に戻りました。
今回は、学生(D2会田、D1中原)ともdiscussionしていただくことができました。COVID-19もありなかなか海外招聘教授と学生のdiscussionの機会を設けることができなかったのですが、学生にとってよい経験となったようです。

さてさて、そして講演会。“Transition-Metal-Catalyzed Arene Functionalization via π-Coordination”のタイトルのもと、Hangのπ-arene錯体を鍵とする触媒的な芳香環変換化学を存分にお話しいただきました。シンプルな触媒サイクルながら、各錯体の反応性を考えると非常に奥深いChemistryで、あっという間の講演でした。以前、当研究室の抄録会で取り上げたこともあってか、学生からの質疑応答が大盛況。稲垣(M1), 森田(M1)、白井(B4)、会田x2(D2)、中原(D1)、加藤(D3)、久保(D1)、大木(M2)、武(D2)が質問しました。自分だったら答えるのきついなぁという質問もありました。それに関しては、Hangは帰り道に“厳しい質問はその先の展開を考える良いモチベーションにつながるからありがたいよ”と言っていました。理研でも質疑応答の時間が非常に濃密だったようで、彼はこれをJapanese Styleと思ったそうです苦笑

そこから、研究室総出で全力接待!  と行きたかったのですが、次の日に大学で講義があるとのことでそのまま帰路へ。羽田空港までタクシーで一緒に移動し、夕飯を食べてさようなら、としました(家につくのはAM4時だったそうで…)。タクシーの中では講演会の感想だったり、日本人学生と中国人学生の英語力だったり、尊敬する化学者の話だったりといろいろ交流できました。彼も2018年に研究室主宰して以降、COVID-19で交流の場や発表の場を失ったことを残念に思っているようでした。研究を頑張って講演会やら学会やらで交流を深めていきたいと二人で意を新たにしました。

こうやって色々な先生を招聘して交流できる日々、新たにHangと知り合えたことに感謝しつつ、筆を置こうかと思います。Huge Thanks, Hang!

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趣味はラーメン、漫画、マラソン、自転車、野球、バレーボール。ものづくりの街、豊田市出身。車ではなく分子レベルでのものづくりを極め、非常識だが理想的な方法論で未踏分子を世に出すことを目指す。60歳になっても子供のように、化学でできるあんな未来こんな未来を語り、学生とともに実現に向けて一歩を踏み出せる研究者でいたいと考えている。

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