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クラシック音楽のすすめ🎶グレン・グールドの世界🎶

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こんにちは♪ついにD3になりました、ディズニーおじさんの松下です。

D3松下の近況

まずは近況を勝手に報告すると、去年から関わっている反応開発にそろそろ目処がつきそうで、最近はデータ取りとSI作成に注力する毎日を過ごしております。早稲田大学応用化学科で博士号を取得するには論文が2報必要なのですが、1報目は去年に出せてるので、あともうちょいでひとまず安心ってところですね。山口先生や研究室のスタッフの方々、学生さん達に感謝しつつ、最後まで気を抜かずに、次の研究も博士論文作成も頑張ります~!
さて、今回のブログでも、僕がデスクワークの合間に気分転換に流しているおススメのクラシック音楽を紹介しようと思います~♪今までは作曲家に焦点を当てていましたが、今回は趣向を変えて、僕の好きな演奏家と得意なレパートリーを紹介することにしました!マンネリ化の防止ですね(笑)

ということで今回は、オーケストラ演奏ばかり聴いていた僕にピアノ演奏の面白さを教えてくれた音楽家グレン・グールド(Glenn Gould、1932-1982)についてご紹介していきます〜。

バッハ演奏の革命児:何かとクセが強いんじゃ〜

グレン・グールド(以下、GGと表記)はクラシック愛好家にとっては有名なピアニストでして、彼を特集するブログがたくさんあるので、ここでは詳細を省きます。簡単に言うと、バッハの鍵盤音楽の演奏において、グールド以前、以後と言われるほどの革命を起こした芸術家です。彼がデビューする以前はバッハのイメージ(バロック音楽の大家)に即した厳格な(淡々とした)演奏が好まれたのですが、彼の瑞々しく独創的なバッハ演奏が世に出てからは、演奏スタイルの自由度が格段に広がりました。一例として、彼のデビュー曲であり、同時に彼の代名詞となった名曲ゴルドベルク変奏曲を挙げておきます。彼以前に代表的な録音とされていた、ランドフスカのチェンバロによる演奏とGGのデビュー録音を比較すると、新鮮なミネラルウォーターと称されたGGのフレッシュな解釈に度肝を抜かれると思います。

・ランドフスカのチェンバロによる演奏(1945)

https://www.youtube.com/watch?v=aaSpCfY7GMg

・GGのデビュー録音(1955)

彼の特徴をもう少しだけ説明しておくと、

1)大好きなバッハに偏重したレパートリー2)バッハに限らず、既存概念に囚われない演奏解釈3)ノン・レガート奏法による、ガラス玉のような粒立ちの良い透徹したピアノ音4)キャリアの途中で演奏会をドロップし、録音および録画でのみ音楽活動5)演奏してる様子がだいぶイッちゃってる6)意外にも、バッハ以外の作曲家の演奏に名演が多い7)若い頃はかなりのイケメン8)デビューとラストの録音がいずれもゴルドベルク変奏曲で伝説的な名演

って感じでしょうか。

ちなみに、5)の演奏してる様子は必見です。彼の父親お手製の極端に座高の低い椅子にわざわざ座って、鼻歌(ハミング)を歌いつつ、空いた手で指揮?のような謎の動きをしながらピアノ演奏しちゃいます(笑) 特にハミングは厄介でして、彼の録音を聞くとほぼ全てに鼻歌も記録されちゃっていて、録音会社(ちなみにソニー)は相当苦労したそうです(あえてハミングを消した編集版もある)。僕は彼のハミングがあったほうがGGの意図した解釈が分かりやすいので大好きですが。百聞は一見にしかずという事で、できる限り演奏してる姿ありの映像を選びましたので、ぜひぜひGGのクセの強い演奏をご堪能ください♪

1)代表的名盤であるゴルトベルク変奏曲のラスト録音(1981)。デビュー盤と異なり、完成度の高さと静謐さが際立つ。賢者の演奏。

2)ブラームスの晩年のピアノ小品集。歴史に埋れていたが、彼の録音で一挙に有名になった。梅雨と秋の時期にオススメの落ちついた曲。

3)モーツァルトの名曲もGGの手にかかると新鮮。

4)ベートーヴェン晩年のピアノソナタ30の第一楽章。まるでコラールのようだと若いころのGGがお気に入っていた曲。

4)バッハの平均律の最初の曲。ガラス玉のようにコロコロした特徴的なピアノ音が分かりやすい名演。

https://www.youtube.com/watch?v=7_GV4yIltmM

5)こちらもバッハの平均律から抜粋したフーガ。僕のお気に入りの演奏で、とにかく美しい。

6)ワーグナーの名曲マイスタージンガーをリストがピアノに編曲した珍しい録音。GGが絶叫しててかなり面白い映像。

7)無限に続く灰色とGGが称したバッハ最晩年の傑作、フーガの技法の1番。デスクワークに最適な落ち着いた演奏。左手が指揮するように動いちゃう。

8)バッハ絶筆とされる(実際は違うがバッハの意向らしい)フーガの技法の未完のフーガ。未完なので曲が断絶するのだが、その最後の瞬間はまるで宇宙空間に放り出されるような感じで、かなり衝撃的。僕の一番好きなピアノ曲。未完ゆえに完成した芸術。

 

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松下薫

ディズニーと作業着を着こなす男。ものまねが得意。玉ねぎのジャニジャニ感が苦手。

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